

こだわる理由。
夫は45歳の時に、突然倒れました。救急車で運ばれ緊急手術、そして集中治療室に3週間。一時危険状態になりましたが、一命を取り止めました。退院までに2ヶ月かかりました。
退院後、二人の生活は激変しました。自営であったため、退院後もしばらくは仕事もできず、再開しても、お客様も離れ仕事も減りました。そして食生活も食事制限があったため大きく変えなければなりませんでした。油や過度の糖分・塩分をとらない食生活。おのずと野菜中心の食事になりました。 病気前は肉や油物やインスタント類などを好み、野菜などほとんど食べていないような生活でした。
退院後も血液検査数値は非常にわるかったのですふが、野菜中心の食になり、食事に気をつけることで改善し、血液検査も正常値のみとなりました。
食の大切さを身をもって知った時、食する野菜について気にするようになりました。そして、野菜中心の食生活をする中で「安全」ということを考え始めました。「健康は食から」だからこそ、食に対する危機感を強く持つようになりました。
生き方も見直し、田舎への移住を決断。夫婦ともに以前から「農業」に興味がありました。移住したことで、農業へ関心がさらに高まり、様々な方に合う中で、農家への道の可能性が見えてきました。そして、夫婦で話しあった結果「農業」で、生活をしていけるように歩んでいこうと決めました。
農業を選択した時、やはり自分たちが持っている「食に対する危機感」をできるだけ払拭できるような野菜を育てたいと思いました。
シンプルですが、「安心」して食べられる「からだに美味しい」野菜届けていきたい。それが私たちの想いです。
美味しい野菜。
野菜中心の生活をしていて、野菜好きになった私たち。アウトドアが趣味で、様々な場所へ行く私たちですが、その楽しみの一つが「直売所」。近くのスーパーで見ないような野菜や、品種などを購入するのが楽しみでした。そして、そんなちょっと珍しい野菜を食べる時には、ワクワク感を感じます。
「これってどんな味がするんだろう?どんな料理がいいんだろう?」
そんな食に対する好奇心や、ワクワク感を感じて欲しい。だからわたちたちは、イロトリドリな野菜を生産していきたいと思っています。
ここ阿智村清内路には伝統野菜がいくつかあります。それは先人方が今まで守りつないだものです。次に繋げるからこそ守れているもの、その意味を今だから大切に思います。
変わって行かなければならないものもあります。自分たちの生き方暮らし方を見つめ直すと、見ててくる未来もあるはずです。
ファームさくらいろの畑は標高950mほどの場所にあります。冬は−15℃くらいまで下がることもあります。雪も根雪にはなりませんが、雪は降ります。もちろん冬場の露地栽培はできません。
しかしながら、夏場も夜は涼しく寒暖差がはっきりとした場所です。そういった環境が野菜を純粋に美味しくさせます。だからこそ、このあたりでは様々な高原野菜が栽培されています。
当たり前ですが、大地には多くの生物や植物、細菌が存在します。それは絶妙なバランスの上でなりたっています。人間は後から来たものです。大地を守ることは私たちのしなければならないことの一つです。生態系をできるだけ崩すことなく、人は共存しなければならないと思います。人は進化や文化向上のために自然を切り崩します。それは仕方のないことです。だけども残った大地はできる限り守っていくような未来があってほしいと願います。農業は人が生きるための食を生産しますが、大地は彼らから借りているだけです。守らなければならないこともあるはずです。
>栽培方法について詳しくはこちら
農園主プロフィール
北海道旭川市出身 1972年(昭和47年)生まれ
DTP・WEB・エディトリアルデザイナー。カメラマン。クリエイター。現在、兼業農家。
Desing Sakurairo [サイトはこちら]
元々イラストレーターになりたかったが、断念。デザイナーになるべく独学で24歳ごろにデザイナーに。
学生時代は、親戚に農家が多く、よくお手伝いに駆り出されました。また、周りは田んぼの中で生まれ育ったので、いつかは故郷に似たところに移り住み、畑でも小さくできればなぁなんてぼんやりと考えていました。 しかし病気をきっかけに、様々なことに変化が生まれ、移住、就農という選択となりました。
今後は今まで培った経験と技術も、農業や地域にも生かしていきたいと思っています。
大阪府吹田市出身 1989年(平成元年)生まれ
専門学校卒業後、アロマ、イタリア菓子、百貨店、アパレルショップなどで勤務。現在、専業農家。
小学生の頃からアロマテラピーやハーブ、鉱物に興味を持っていた為、ハーブを育てて活用したり自然と触れ合う事が好きでした。中学生の頃に農家を目指す道も考えたこともありました。
アニメーション学部を卒業後、アロマテラピーやハーブの販売、店内でお客様に講師としてアロマテラピーの講習会をする中で、更にナチュラルな物に関心が強まりました。
結婚後主人が大病を患った為、食について深く考える事となりました。縁があり群馬に移住、農業をする道が選択肢の中に現れました。子どもの頃の夢を叶えたい、美味しい野菜を育てて皆さまの元に届けたいので、頑張ります!皆さま、応援よろしくお願いいたします。